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RIO(リーオー)コラム[水分補給の誤解]
オリンピックのおかげで、少し睡眠不足ですが元気をもらっています。今回は水分補給に関するお話です。
連日の猛暑で熱中症の方の報道が絶えません。その対策の一つとして【適度な水分補給】があげられますが、「緑茶」で水分補給をしているという方が多いようです。しかしお茶に含まれるカフェインは利尿作用を促すので摂取したお茶の水分は体内に吸収されず尿として排出されてしまうことがあります。また水分補給には発汗時に水分と同時に失われたミネラルを供給されることも重要です。しかしお茶には体に必要なミネラルがあまり含まれておりません。ミネラルが不足すると運動能力の低下や筋肉のけいれんなど様々な身体活動の不具合が生じます。これでは【適度な水分補給】とはいえません。コーヒーや紅茶も同様です。
ジュース(砂糖を含む清涼飲料水)には微糖やノンカロリーと書かれていても多くの砂糖が使われている場合があります。砂糖の過剰摂取は肥満や砂糖依存(砂糖がないと精神的に不安定な状態になる)などの弊害が生じます。
【水分補給】にはミネラルウォーターやミネラル入り麦茶などがおすすめです。ミネラルウォーターには「硬水」と「軟水」という2種類に分けることができます。硬水と軟水は、水の持つ「硬度」によって決まります。一般的に硬度が100以上の水が硬水とされ、水に含まれるカルシウムやマグネシウムといったミネラル類の量が、軟水に比べて豊富に含まれています。水分をしっかり摂ることは便秘に良いと言われますが、硬水に多く含まれるマグネシウムは、腸により多くの水分を集める働きをしてくれるのです。最近私が気に入っているのは硬水の炭酸水(糖分なし)です。炭酸水は爽快感が得られるだけでなく、炭酸に含まれる二酸化炭素の働きによって、血行を促進させることができ疲労回復効果が期待できます。スポーツ時や大量の汗をかいたときは水分やミネラル、糖分などがバランスよく含まれているスポーツドリンクもお勧めですが過剰摂取には気をつけましょう。
熱中症予防のために水分補給にはミネラルウォーターをお勧めしましたが、お茶やコーヒーには新陳代謝を高めるなど別のメリットもあります。ぜひ飲み物の特徴と目的、またご自分の体や生活に合った付き合い方をされることをお勧めいたします!